Schott(ショット)とは？

ライダースジャケットで有名なアメリカのブランド、Schott(ショット)。一度はお聞きしたことがあるブランドではないでしょうか。
もっとも、名前を知っていてもどういったブランドなのかよく分からない人が多いかもしれません。
そこで以下では、ショットについて知っておきたい基本的な情報を紹介していくことにします。

Schottについて知っておきた基礎知識

ショットは、アメリカの会社、ショット社が展開するファッションブランドです。
ショット社は1913年、ニューヨークのイーストブロードウェイでショット兄弟によってレインコート屋として創業されました。
第二次世界大戦期には軍用のピーコートや A-2フライトジャケットを製造していたが、その後アメリカの警察の制服を製造するようになりました。
ショット社は1928年に世界で初めてジッパー開閉式のライダースジャケットを製造したことでも知られていますが、このライダースジャケットは1953年に公開された映画「ザ・ワイルドワン（邦題：乱暴者）」の影響で一躍人気商品となりました。
日本では1970年に日本公開された映画「イージー・ライダー」の影響によって、広く知られるようになりました。
日本では上野商会が代理店契約を結び輸入販売を行っています。
またショット社からライセンスも取得し日本人のニーズ、体型に合った細身シルエットのオリジナルライン商品をデザインし、中国工場で生産したものを日本国内で販売展開しています。

Schottの歴史とは？

ライダースジャケットの代名詞ともいえるショットの歴史は1913年、ニューヨークでアーヴィンショットとジャックショットの兄弟によって設立されました。
当初はレインコートをつくる工場でしたが、1928年に世界で初めてフロントジッパーを採用したライダースジャケット「Perfecto(パーフェクト)」シリーズを発売しました。
ボタン仕様が主流であった当時、画期的なジャケットとして話題となり、その後のライダース史に大きな影響を与えました。
第二次世界大戦期には軍用のピーコートやフライトジャケットの製造を行い、戦後もフィールドジャケットなど警察やアメリカ軍へ納品した実績があり、ショットのジャケットは国が認めるほどのクオリティーの高さであります。
ショットの名を世界に知らしめたのが、50年代に発表された星型のスタッズをエポレットに配した伝説のモデル「ワンスター」です。
映画「ザ・ワイルドワン（邦題：乱暴者）」で、マーロンブランドがまとったと言われているモデルです。
その後もバイク乗りのみならず、ラモーンズやセックスピストルズをはじめ多くのロックミュージシャンに支持され、時代を超えた永遠の定番として今なお多くの人々を魅了しています。
最近では定番モデルだけではなくカジュアルラインも充実させるなど、常に時代に合わせて進化を遂げる革新性も忘れていません。
2005年、ショット社は長年慣れ親しんだニュージャージー州のロウアーイーストから、ニューヨークの玄関口であるニューアーク国際空港の近くにファクトリーを移しました。

Schottのデザイナーとは？

ファクトリーでは約80名の職人がレザーに魂を注ぎ込み、裁断や縫製などのエキスパートたちが着実に、流れるようなリズムで自らのパートを全うしています。
1913年Schottブラザースによってつくられ、稀代のファクトリーとして成長を遂げた今日に至るまで、そのリズムとスピリッツは何ひとつ変わりません。
60年代にはじまった大量生産という時代の流れ、自国生産を諦めてアジアに生産地を移したいくつものアメリカブランドをみれば、まさに驚くべきことです。
ファクトリーには親子三代にわたって働いている者もいます。
父から子へ、孫へ、Schottを貫くゆるぎないスピリッツは、こうした職人とスタッフたちによって受け継がれていきます。

Schottのラインとは？

Perfecto(パーフェクト)シリーズ

Lot613・・・上記に記載した通称ワンスター。1950年代に登場したこのモデルは、のちに「アメジャン」と呼ばれるライダースジャケットの雛形となる人気の定番アイテム。

Lot618・・・613と似ているラインですが、エポレットの大きさが異なり、またエポレットの星形スタッズがありません。
613に比べてレザーの厚さが薄く、時代背景による需要の変化により、着やすく進化したラインとなっております。

Lot613US・・・613シリーズを日本人体型にフィットする様、改良したモデル。

シングルライダース

Lot641・・・シングルライダースの定番ライン。
ステアハイド(牛革)のスタンドカラーで1931年に誕生。
首のストラップとポケットのジップ以外に装飾的要素のない洗練されたデザインなのが当該モデルの魅力。

Lot641HH・・・641シリーズのホースハイド(馬革)使用のライン。
牛革に比べ軽くツヤ感が強くてハリのあるタッチ。

Lot642・・・641の改良ライン。
スタンドカラーから通常の襟に変更。
総丈を1cm短くしてシルエットも若干変更。
シンプルな641に比べ、ファッション性が向上。

Lot671・・・1969年公開の映画「イージーライダー」にてピーターフォンダ演じるキャプテンアメリカが着用していた、同型でラインの切り替えを施したモデル。
このモデルにより、ショットのシングルライダースの知名度が飛躍的に広まりました。

Lot181・・・ステアハイドを使用したポリスマンタイプのジャケット。
フロントの大きめなフラップポケットがアクセントになり、裏地にポケットが付くなど、通常のライダースよりもカジュアルに適しております。
裏地キルトの中綿入りの為、温かく着こなせるのが特徴です。

Lot681・・・定番のステアハイドレザーに、タータンチェックの裏地仕様のライン。
襟付きデザインで、内側のライナーはウール製で防寒性も高く、ツーリングでもカジュアルでも着込なすことが出来ます。
シンプルなデザインなので合わせやすいモデルです。

Schottの中古市場での評価とは？

世界的に支持をされているショットは、中古市場での非常に高い評価を得ています。
また他のブランドと違って、品質や年代による値崩れの幅も非常に狭く、年代物となると思わず高値が付く場合がございます。
上記に記載したLot613～Lot671は、人気のシリーズとなっており、中古市場での回転率も非常に高いといえます。
特に641HHは、ホースハイド(馬革)使用のラインとなっている為、他のシリーズ以上の高値が期待出来ます。
品質など問題なければ、買取金額6万円とお値段をお付けする事が出来ます。

Schottの偽物に注意しよう

ショットは他のブランドに比べ、偽物の出回りは少ないと言われています。
上記にも記載してある様にアジアなどでの大量生産などをせず、一貫して自国ファクトリーで職人さんが、レザーに魂を注ぎ込み裁断や縫製などのエキスパートたちが黙々とそして着実に、作り上げていますから、本物と同じ様に精工に作るのは難しいと言われています。
それを踏まえた上で、正規店以外でご購入される場合は、今回ご紹介するポイントをみて、購入を判断してください。

ブランドロゴ
ロゴはブランドの顔となる部分にあたり、とても重要なポイントになります。
偽物の商品は、字体にばらつきがあります。
本物のショットの商品なら、大切なロゴは字体をきっちりと揃えて書いているので、字体のばらつきがあったら疑うようにしましょう。

ファスナー、ホック、縫製
ショットをチェックするときには、ファスナーやホックを確認しましょう。
ハマりが悪かったり、金具の面取りがされていないモノは、偽物の可能性が高いです。
また、大量生産の偽物は、ファスナーやホックのコストを抑える傾向があります。
金具が安っぽいカニカンなどを用いている商品も、偽物を疑うようにしてください。
また全体的に縫製が雑だったり、中身を見て縫製が甘かったり、糸のほつれが目立ったりする場合は偽物の可能性が高いです。

Schottを高価買取できる理由

ライダースジャケットの代名詞といわれるショットは、世界中で愛されている老舗ブランドです。
新品市場、中古市場でも販売実績が上位に位置し、非常に優れているブランドといえます。
「高値」そして「安定」した販売実績を誇る為、安心して高い値段をつける事が出来ます。
特に定番のワンスター(Lot613)は、他のライダースに比べて高い販売実績を誇りますので、高価買取に期待できます。
また年代が古くなればなるほど、希少性も上がり、思わず高値が付く場合もございます。