修理道～達人までの道のり～ VOL.8 TOKAI フルアコ編

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修理道～達人までの道のり～　VOL.8　TOKAI フルアコ編

更新日：2016年06月27日

みなさん、こんにちは。吉山の部屋へようこそ。今回は、「TOKAI FA75L フルアコ　レフティー編」をお送りいたします。

こちらのトーカイ　フルアコ（いわゆる175タイプ）は近隣のお客様からお売りいただきました。一目見た時は「ｷﾀ――(ﾟ∀ﾟ)――!!」でしたが、よくよく見るとスイッチ折れ、ボリュームポット潰れ、の状態でしたのでリペアしていきたいと思います。綺麗な1本です。状態も良好です。はい、フルアコのポット＆スイッチ交換です・・・・。やったことがある方はご存じだとは思いますが、少々手こずる内容です。では！行ってみましょう！

まず、折れているスイッチを外してみましょう。

こういうことです。通常のソリッド系は（ストラトタイプやレスポールタイプ）ボディーの裏から、もしくはピックガードを外して作業することができます。フルアコタイプはバック側にもピックガード等もありません。箱状態ですので、Fホールやピックアップを外してその穴からパーツを取ったり、入れたりでギターに装着していきます。

一通りパーツを外してみました。まぁ、ここまでは誰でも出来ますね。今回はトグルスイッチ、ボリュームポット×2個、トーンポット×2個、合計5つのパーツを交換しますので、ボディーの外でパーツを交換し、その後ボディーにセット。この流れで行きたいと思います。早速ですが、今後の事も考えて簡単な治具を作ってみました。↓

写真では分かりにくいかもしれませんが、透明のアクリル板に穴を開けてポット類を固定したところです。「なぜ、透明か？」と言いますと、なんとなくです・・・・はんだ作業する時はこれをひっくり返して行いますが、本体にセットする時は上記の写真の向きで装着するので、要は「ゴッチャ」になりやすいので、透明にしています。慣れていらっしゃる方は、段ボールでもなんでも良いかと、思います。

約半分ほど、配線が終わったところです。音出しチェックが終わったら次のステップです。ここはさほど問題はありませんが、これらを本体に固定する時は一苦労です。各、穴から糸を通して、各パーツに結び、ツルツルと引っ張って、ワッシャー、ナットで固定です。自分の場合は「釣り糸」を使用します。↓

ラインは「フロロカーボン」を使用します。（←どうでも良い）この先端が・・・

こうなります。これらをそれぞれの穴に通して、ここからボディーに固定していきます。

糸が出た状態です。

糸を引っ張って、ポットの頭が出た状態です。

ワッシャー＆ナットが付いた状態です。ここから、ポット×3個、トグルスイッチ×1個、ジャック×1個を取り付けていきます。

あっ、それから釣り糸を使うもう一つの理由を思い出しました。上記一番左の写真のようにジャック部分に関しては、特にジャック固定後の糸の回収が大変です。ですので、こういった釣り糸のようなもので行えば、ナット装着後糸を引っ張ってうまく抜くことができます。おススメです。（結び方はクリンチノットがお勧めです。←釣りの結び方）ついでに、ここで釣り糸に関する「深イイ話」でも、と思いましたが、また次の機会にいたします・・・

ノブを付けて、取り外したパーツ類を付けて、弦を張れば・・・

完成！いや～、ちょっと難儀しましたが、なんとかできましたね。念の為、チェックして今回は終了です・・・・・・・うん？・・・・・・え？・・・・・・「❕❕❕」・・私は右利きですが、今回のギターは？レフティー（左利き用）。念の為、左利きのフォームでギターを持ってチェック。ボリュームを左手でフルテン・・・・音出ず。ボリュームノブを反時計回りに全開→音出る？・・・・みなさんもうお分かりですね。はい、やっちまいました。つまり、左利きの場合、ノブ類も逆回りになるんですね・・・・・今頃気づきました・・・・・・あぁぁぁ・・・。やり直しです。通常は「Cカーブ」なるポットを使用するらしんですが、Bカーブでもアース端子を逆につなげばOKとのことですので、ここからやり直しです。

逆にしました。最初の配線が終わった状態で、きちんとチェックしていれば問題なかったんですが、頭の中が「ゴッチャ」になってしまい、「おっけーおっけー」と思っておりました。まだまだですね。

今度こそ、完成です。「左利き　レフティー　レフトハンドモデル」恐るべしです。良い頭の体操になりました。（普通の方は多分間違えません・・）以上、VOL.8 TOKAI　レフティー　フルアコ編をお送りいたしました。

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