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修理道~達人までの道のり~ VOL.2 ネック折れ修理編
みなさん、こんにちは。吉山の部屋へようこそ。
VOL.2の今回は「ネック折れ修理編」をお届けいたします。
今回はお客様からのお持ち込み修理となります。割としっかり折れていますね。
ネック折れと言ってもさまざまで、完全に真っ二つになっている物から、ヒビが入った程度のものまでありますが、
今回のギターはヘッドの表面に張ってある板一枚残しで折れている状態でした。
ギブソン系(レスポールタイプ、335タイプ、SGタイプなど)はネックに角度が付いているので
誤ってギターを倒したりすると、どうしても折れやすくなっているんですね。
構造上仕方ない部分もありますが、「折れやすいので倒さない様に!」というのも変な話です・・・
誰しも故意に倒しているわけではありませんからね。
痛々しいですが、元気な姿になって帰って頂きましょう!それではスタートです。
まずは、ペグ類を外します。(そっとです)
次に、噛み合わせのチェックです。今回の物はささくれがはみ出した状態でしたので、カッターで噛み合わない部分を
綺麗にしていきます。自分の中ではここの処理が重要と考えています。
表の板一枚はつながっているので、あまり開けすぎると割れてしまいますし、かと言ってささくれが残った状態で
接着すると隙間が開いてしまいます。隙間が開くということは「ネックが折れる以前の状態よりネックが斜めになってしまう」
ということになりますので、ビビリの原因やピッチのずれにつながってきますので、ここは慎重にいきます。
少しネックを押して傷口を広げながら、タイトボンドを隙間に塗っていきます。
クランプで圧着してはみ出たボンドを取り去ります。そこから約一日置きます。
《ボンド硬化中・・・》
~翌朝~
表面をペーパーで整えていきます。凸凹の凸が無くなるまで慎重に行います。
凹の部分には後ほど塗料を入れていきます。
ここで話は変わりますが、当店の「ネック折れ修理」には2種類の料金体制があり、「傷跡有り」と
「傷跡無し」がございます。折れた部分が全く分からなくなるように、という修理だと塗装の部分が
ネック部分全塗装という内容になりますので、相当の時間と金額がかかってしまいます。
「傷跡は残るがちゃんとくっついていれば良し」という場合は前者の「傷跡有り」のコースになります。
こちらは比較的お手頃料金で出来ます。
この部分についてしばしば議論になるのですが、私の主観では「修理の程度」もお客様(楽器のオーナー)の自由だと思っています。
というのも、音楽、楽器は使い方、レベルアップの歩幅、楽しみ方、追求の度合いなど、その人の自由だと思っているからです。
「練習はまずこれから」だとか、「最低限、これだけの道具を揃える」とか、「始めるなら最低限○○円以上の物を」とか言うべきではありません。
プロを目指すのも自由、趣味程度でやるのも自由、楽器をやめるのも自由ですし、またいつか始めるのも自由。
もちろん、これまでの歴史で「こうしたほうがより良い」という事項はたくさんあります。しかし、義務ではありません。
修理に関しても「○○の程度でいいです」とオーナーがおっしゃるのなら、そうすべきです。
ネック折れに関して言うと、完全修理になると場合によっては7万~、10万~とかかってしまうこともしばしばです。
だとすると、それ以下の金額でギターを購入されていた場合、「ギター代金」より修理代の方が高くつきます。
それでもいい、とおっしゃる方もいるかもしれませんが「買った方が安いね・・・」となる方のほうが多いようです。
となると、後は「また別のギターを買う」か「あきらめる」の2択です。目の前にギターがあるのに。。。ですね。
「何とか、ならないのか!?」と思ってしまいますよね。
修理代金は基本的には「手間賃」です。良く言えば「技術料」です。(*パーツ代を除いては)
職人さんはそれがお仕事ですので、そこにプライドや誇りがプラスされ「技術の安売りはしてはいけない」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。さらには「技術料の安売りは自信の無さの表れだ」ともおっしゃります。
確かにそうかもしれません。
ただ、私に言わせると「あの~、どっちでもいいんですけど。最終的にお客様が満足してくれたら。」
です。
前半でも述べましたが「自由」です。価値観の押し売りはよろしくありません。
どんなに素晴らしい技術があっても、お客様が来なければ必要ありません。
高いプライドや誇りは自分に向けましょう。人に向けるものではありません。と私は考えるのですが、これも人それぞれですね・・
なんだか、訳が分からなくなってきましたが、何が言いたいかというと要は、
「ラーメン屋でテーブルの上にコショウが置いてあったので、かけたら『俺の味付けが気に入らねーのか!』
などという大将のようにはなりたくない。」ということですね。(少々例えが極端です。)
そんな事を書いているうちに完成です。出来るだけ傷が分かりにくいようにしてみました。
ともかく、これをきっかけにこのギターのオーナー様がまたギターを弾けるようになれれば嬉しく思います。
そういった「音楽ファンの皆様」にちょっとしたお手伝いをさせていただき、そして、そこからお給料を頂いているのを
忘れてはならない、(本当ですよ!)といつも思いながらこれからも頑張っていきますよ!
では、また次回をお楽しみに。
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